土地を保有している方の中には、有効活用できずに、固定資産税だけを支払い続けているという方も多いでしょう。都心と比べて難しいとされる田舎の土地活用ですが、利益を生める経営術も、いくつか存在します。注意点とあわせて確認し、土地活用の最善策を見つけましょう。
田舎の土地の活用方法6選
田舎の土地の有益な活用方法を、6つピックアップしました。
<田舎の土地の活用方法6選>
- 戸建て賃貸住宅を経営する
- 一棟アパート・マンションを経営する
- 宿泊施設を経営する
- サービス付き高齢者向け住宅を経営する
- 太陽光発電を行う
- 資材置き場として貸し出す
それぞれの特徴を詳しく解説します。
1.戸建て賃貸住宅を経営する
多くの入居者を見込みにくい地域の場合は、戸建て賃貸住宅の経営がオススメです。昨今は田舎暮らしがブームになっている一方で、戸建て賃貸物件はあまり供給されていません。昔ながらの雰囲気が残る古民家に価値を感じる人も多く、最小限の修繕でも入居者が見つかる可能性があります。
2.一棟アパート・マンションを経営する
広い土地をもっていて、なおかつ集客を見込めるロケーションの場合は、一棟アパート・マンションの経営がオススメです。用意した部屋の多くが入居者で埋まれば、高収益を実現させられます。状況に応じ、シェアハウスなどの運営も選択肢に含めるといいでしょう。
3.宿泊施設を経営する
戸建て、もしくは集合住宅を建設し、宿泊施設として経営する方活用法も有効です。コロナ禍の現在はあまり多くの需要を見込めませんが、地域によってはインバウンドの需要も見込みやすく、人気施設になれば、賃貸経営よりも高収益を得られる可能性もあります。
4.サービス付き高齢者向け住宅を経営する
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、田舎の土地活用にはとくに適しています。入居者は基本的に施設内で毎日を過ごすため、一等地に物件を用意する必要がないのです。高齢化が進む日本特有の事情にもマッチしやすく、高い需要を見込めるでしょう。
5.太陽光発電を行う
日当たりのいい土地であれば、太陽光発電システムを設置する土地活用法も有効です。発電した電力を買い取りしてもらえるため、住民や観光客を見込めない地域の土地活用にも向いています。ただし、電力の買取価格は変動しやすく、黒字化までに時間がかかりやすい点には注意しましょう。
6.資材置き場として貸し出す
近隣に住む人や、事業者が使用する資材置き場として貸し出すことも検討しましょう。1年単位での契約も見込みやすく、部屋を賃貸に出すよりも安定した収益の確保を見込めます。また、土地そのものを用意すればいいため、メンテナンスの手間がかかりにくいこともメリットです。
田舎の土地を活用する際の注意点
田舎の土地を活用する際は、以下の2点に注意が必要です。
<田舎の土地を活用する際の注意点>
- 建物を建設できない区域がある
- 近隣トラブルが発生する可能性がある
投資を実行する前に、細かく確認しておきましょう。
建物を建設できない区域がある
「市街化調整区域」に指定されている土地の場合、新しく建物を建設することができません。住宅などの施設のみならず、公共性のある商店などの施設の建設も原則として認められないため、建物を使った土地の活用は不可能です。
建物の建設を希望している方は、本格的な検討をはじめる前に、所有している土地が市街化調整区域に指定されていないかどうかを確認しておきましょう。市街化調整区域か否かは、その土地を管轄する役所、もしくは市区町村が提供するシステムから確認できます。
近隣トラブルが発生する可能性がある
土地の活用方法によっては、近隣トラブルが発生する可能性があり、注意が必要です。たとえば住宅や宿泊施設として土地を活用した場合、入居者や旅行客のマナーが悪いと、地域に住む人から苦情が届くことがあり、これにオーナーが対応しなければなりません。
資材置き場として利用する場合も、設置するものによっては、トラブルが発生することがあります。異臭が発生するものを大量に設置する事業者や、資材置き場を利用する際に大きな作業音を出す事業者はトラブルの原因になりやすく、オーナーとしては、事業者選びにも注意を払わなければなりません。
まとめ
活用が難しいといわれる田舎の土地ですが、有益な活用方法はいくつもあります。注意点にも目を配りながら、地域に合った最適な活用方法を見つけて、無駄にしている土地を有効活用しましょう。
熊本市周辺に土地をおもちの方で、有益な活用方法がわからない方は、ぜひヘヤミセにご相談ください。当社は熊本市周辺だけで年間650件以上の賃貸成約実績をもっており、地域独自の事情や需要に精通しています。オーナー様の土地の性質や場所を見極めたうえで、最適な活用法をご提案させてください。