賃貸の水漏れは誰の責任？修繕費用を誰が払うのかわかりやすく解説 | 熊本市北区・合志市・菊陽町の賃貸管理はヘヤミセ

賃貸トラブルでまれに見られるのが「水漏れ」です。その原因はさまざまですが、水漏れの責任はどこにあり、修繕費用は誰が支払うべきなのでしょうか。この記事では、水漏れが起こる主な原因や責任の所在、修繕費用の目安までを詳しく解説します。

賃貸の水漏れはなぜ起こるのか

賃貸物件で水漏れが発生した場合、その原因は、主に以下の3つです。

＜賃貸の水漏れが起こる原因＞

それぞれを詳しく見ていきましょう。

入居者のミスにより、水漏れが起こることがあります。たとえばシャワーの水を出しっぱなしにしてしまった、洗濯機のコースから水が漏れてしまったといったケースです。気付かずに放置した場合、階下まで水が漏れ出す可能性もあります。

古くなった建物の場合、配管が劣化して水漏れを起こすことがあります。建物には給水管や給湯管、排水管が埋め込まれており、メンテナンスを怠ると重大なトラブルに発展する恐れがあるため、要注意です。

設備の故障で、水漏れが起こる可能性もあります。トイレの水が止まらなくなったり、エアコンのホースから水が漏れ出したりといったケースです。この場合、入居者の過失の有無によって、責任の所在が変わります。

賃貸で水漏れが発生した場合、状況によって責任の所在が異なります。

＜水漏れ発生時の責任＞

修繕費の目安も含めて確認しておきましょう。

入居者に過失、または故意がある場合、水漏れによる汚損の修繕費を入居者が支払います。たとえば水を出しっぱなしにして放置した場合や、いたずらなどでわざと水漏れを起こさせた場合です。自室のみならず、水漏れの被害が別の部屋にもおよんだ場合は、入居者が損害賠償に応じなければなりません。

設備の故障が水漏れの原因となった場合は、過失かそうでないかが争点になります。たとえば「トイレにティッシュペーパーを流した結果つまりが起き、水漏れが発生した」などのケースは過失が認められますが、正常な使い方をしたにも関わらず機器が故障して水漏れが起きた場合は、入居者の過失は認められないでしょう。

管理が不十分だった場合や、経年劣化が原因で発生した水漏れの修繕費は、オーナーが支払います。水漏れが原因で入居者の財産に汚損が発生した場合、オーナーが損害賠償に応じなければなりません。重大な水漏れトラブルを防ぐために、日ごろからメンテナンスと小規模修繕を欠かさずにおこないましょう。

水漏れ修理でかかる費用の目安は、以下のとおりです。

【水漏れ修理でかかる費用の目安】

オーナーの立場として特に警戒すべきなのは、損害賠償です。排水管の破裂など大規模な事故が起きた場合、重大なトラブルに発展する可能性があるため、メンテナンスは入念におこないましょう。

賃貸で水漏れが起きた場合の対処法を、順を追って解説します。

＜賃貸で水漏れが起きた場合の対処法＞

いざというときに慌てないように、流れを知っておきましょう。

自主管理をおこなっている場合は入居者から、管理委託をおこなっている場合は、管理会社から第一報が届きます。

水漏れの状況を確認します。将来的に訴訟などの可能性もあり得るため、現場の状態を写真撮影して証拠を残しましょう。

水道業者に連絡をして、対処を依頼します。管理委託をおこなっている場合、管理会社が水道業者に通報・修理依頼の連絡を入れることが普通です。

オーナーに修繕義務が生じた場合は、加入している保険の内容を確認しましょう。水漏れにかかる修繕費を保険会社が負担してくれる可能性があります。保障内容に水漏れが含まれる場合、保険の請求手続きをおこなってください。

賃貸で水漏れが発生した場合、水漏れの原因により、責任の所在が異なります。入居者の故意、または過失が原因で水漏れが起きた場合は入居者が責任を負いますが、経年劣化などが原因で発生した水漏れの責任はオーナーがとらなければなりません。

いずれにしても、水漏れ発生時には水道業者への連絡から保険の請求までを、オーナーがおこなう必要があります。各所への通報から修理の依頼、水漏れを未然に防ぐためのメンテナンスを重視する場合は、ヘヤミセの管理委託サービスの利用をご検討ください。