賃貸物件に必要なメンテナンスの中身とは?日常的な作業から大規模修繕までを解説

賃貸物件を運用する際は、定期的なメンテナンスが必要ですが、具体的にどのような作業が必要なのか、ピンとこない方も多いでしょう。この記事では、賃貸物件でおこなうべきメンテナンスの中身を解説します。どのようなシチュエーションでメンテナンスが必要になるのか、メンテナンスを重視すべき理由をあわせてチェックしましょう。

 

賃貸物件でおこなうべきメンテナンスの中身

賃貸物件でおこなうべきメンテナンスの中身は、主に以下の3点です。

<賃貸物件でおこなうべきメンテナンスの中身>

  • 大規模修繕
  • 小規模修繕
  • 原状回復

それぞれを詳しく解説します。

大規模修繕

大規模修繕は、経年劣化した建物の設備を修繕し、建設当時の状態へ近付ける工事です。基本的には、10年~12年に1度のペースでおこない、費用は入居者が支払う家賃や管理費、修繕積立金の一部を活用します。作業内容は非常に多いため、関連記事で詳しくご紹介します。

小規模修繕

設備のメンテナンスを適宜おこない、大規模修繕の際にかかる費用を可能な限り抑えるためのメンテナンスが、小規模修繕です。大規模修繕とは異なり、必要な時期に必要な内容のメンテナンスをおこないます。小規模修繕を実施することで、設備の劣化や異常に気付きやすくなり、大きな故障が発生する前に修繕できる可能性があります。

原状回復

入居者が退出した際、入居時の状態へと戻すメンテナンスが、原状回復です。汚れた壁紙を張り替えたり、もろくなった床を直したり、場合によってはリノベーションやリフォームを実施します。原状回復の費用は入居者から預かっている敷金を利用し、足りない分は経年劣化に関しては大家が、それ以外の破損などに関しては入居者が支払うことが一般的です。

賃貸物件では緊急時にもメンテナンスが必要になる

賃貸物件では、上記以外の緊急時にも、メンテナンスが必要になります。

<メンテナンスが必要な緊急時>

  • 入居者が犯罪被害にあった場合
  • 入居者が鍵をなくした場合
  • 水回りのトラブルが発生した場合

それぞれを詳しく解説しましょう。

入居者が犯罪被害にあった場合

火災や空き巣などの被害が発生した場合、入居者から大家に連絡が入ります。事件の後処理や保険の請求といった業務が必要なほか、事件の内容次第では鍵の交換作業なども必要です。また、防犯設備に脆弱性が見られる場合は、すべての部屋の設備を見直す必要も生じるでしょう。

入居者が鍵をなくした場合

入居者が鍵をなくした場合も、オーナーが連絡を受けます。入居者からの要請を受けた場合、大家が合い鍵を使って、開錠作業をおこなわなければなりません。出動を求められるタイミングはさまざまで、場合によっては、深夜・早朝に入居者からの連絡を受ける可能性もあるでしょう。

水回りのトラブルが発生した場合

水漏れや配管の詰まりは、一刻を争うトラブルです。2階以上の部屋から水漏れが起きると、階下にも水漏れが伝わる恐れがあります。入居者から依頼を受けた場合は、素早く修繕やメンテナンスの依頼をおこない、機能を回復させなければなりません。

賃貸物件でメンテナンスを重視するべき理由

賃貸物件でメンテナンスを重視するべき理由は、以下の2点です。

<賃貸物件でメンテナンスを重視するべき理由>

  • 入居者満足度が向上する
  • 建物の劣化を防ぎやすくなる

それぞれを詳しく確認しておきましょう。

入居者満足度が向上する

メンテナンスを定期的におこなうことで、設備が壊れるよりも前に修理をおこなえます。設備が壊れてから修理をおこなう場合、修理が完了するまでの間は、入居者が設備を利用できません。これが幾度となく重なると入居者からの不満が募り、満足度が低下してしまいます。問題が発生する前にメンテナンスし、重大な故障を回避することは、顧客満足度の上昇にもつながるのです。

建物の劣化を防ぎやすくなる

メンテナンスの原則は、決定的な故障・破壊を招く前に対処することです。常にアンテナを張り、劣化しそうな箇所に先手を打ってメンテナンスを施すことで、建物の劣化を防ぎやすくなります。建物の価値を守るためにも、メンテナンスを重視しましょう。

まとめ

賃貸物件のメンテナンスは、主に大規模修繕・小規模修繕・原状回復の3つにわかれます。緊急時にもメンテナンスが必要な可能性がありますが、顧客満足度の維持・上昇や建物の劣化を防ぐためにも、メンテナンスを重視しましょう。

ヘヤミセでは、入居者募集から入居管理、建物管理といった賃貸管理を実施しています。各種修繕やリフォームの手配なども、当社にお任せください。大切な資産を守り、価値を向上させるために、当社へのご相談・ご依頼をお待ちしております。