不動産運用をしていると、さまざまな賃貸トラブルに巻き込まれることがあります。大家が悩まされることが多いトラブルには、どのようなものがあるのでしょうか。この記事では、賃貸トラブルの代表例をいくつかピックアップして、解決策とあわせてご紹介します。
賃貸トラブル発生時に大家はどう対処すべき？
賃貸トラブルが発生した際、自分自身で管理をおこなう「自主管理」を選択している場合は、基本的にすべての責任を、大家が負わなければなりません。入居者の間に入ったり、修繕の手続きをおこなったり、交渉や訴訟をおこなったりする場合も、すべて自分自身でおこないます。そのため、起こりがちな賃貸トラブルを事前に把握し、有効な対処法を知っておきましょう。
大家が悩まされがちな賃貸トラブルの例
大家が悩まされがちな賃貸トラブルの代表例を、6つピックアップしました。
＜大家が悩まされがちな賃貸トラブルの例＞
- 入居者同士のトラブル
- 家賃滞納トラブル
- ゴミ出しなどマナーに関するトラブル
- 設備の故障や破損などのトラブル
- 退去費用等をめぐるトラブル
- 値下げなどの交渉に関するトラブル
それぞれをわかりやすくご紹介します。
入居者同士のトラブル
騒音や異臭などをめぐり、入居者同士でトラブルが起きる可能性があります。基本的には当人同士の問題ですが、大家までクレームが届いた場合は、放置すべきではありません。両者の間に入って対応したり、共用部分に注意喚起の張り紙をしたりして、状況の改善を図りましょう。
賃滞納トラブル
大家にとって、とくにダメージの大きいトラブルです。あくまでも合法的な方法で請求・督促をおこない、場合によっては、退去勧告や訴訟の準備を進める必要があります。高度な交渉を求められるケースもあるため、状況に応じて、弁護士など専門家への相談が必要です。
ゴミ出しなどマナーに関するトラブル
ゴミの収集日や時間を守らない、粗大ゴミがそのまま放置されているなど、住人のマナーがトラブルに発展する場合があります。ハエなどの害虫が発生したり、窃盗犯や放火犯に狙われやすくなったりするリスクがあるため、適切な管理や注意喚起が必要です。
設備の故障や破損などのトラブル
設備の故障や破損にも、大家が対応しなければなりません。大家が修理・修繕する義務のある設備は速やかに交換する必要があり、急な出費に備える必要もあります。
退去費用等をめぐるトラブル
いわゆる「汚部屋」状態になっていた場合、通常よりも高額な清掃費がかかります。敷金だけで賄えない場合は、住人に対して退去費用を請求することになりますが、請求額や内容が受け入れられず、金銭トラブルに発展する例も少なくありません。
値下げなどの交渉に関するトラブル
入居中や契約更新時に、家賃の値下げを求められる場合もあります。住人の意見を聞かずに却下すると、住人との関係性が悪化するため、慎重かつ客観的に、値下げに応じるべきかどうかを検討しなければなりません。
賃貸トラブルを大家が防ぐために重要なポイント
上記のような賃貸トラブルを大家が防ぐためのポイントは、以下の3つです。
＜賃貸トラブルを大家が防ぐために重要なポイント＞
- 入居審査を厳しくおこなう
- 契約時の条項を見直す
- 管理会社と契約する
それぞれを詳しくチェックしておきましょう。
入居審査を厳しくおこなう
まずは入居審査を厳しくおこない、入居中にトラブルを起こす確率が低い人だけを入居させましょう。大家自ら面接をおこなうことで、入居希望者の人となりを判断しやすくなります。ただし、あまり選り好みしすぎてしまうと空室が埋まらず、運営に失敗するリスクがある点には要注意です。
契約時の条項を見直す
契約時の条項を見直すことも、トラブル防止に役立ちます。たとえば敷金を高めに設定しておけば、退去時のトラブルを防ぎやすくなりますし、ペットの飼育や喫煙、音楽の使用などに制限をかければ、住民同士のトラブルが減少するでしょう。
管理会社と契約する
管理会社と契約を結ぶと、これまでに紹介したようなトラブルが発生した際、大家に代わって対応してくれます。入居者から見れば管理会社は第三者にあたるため、大家の意見を強く伝えても角が立ちません。また、プロならではのノウハウを活かし、トラブルを拡大させずに抑えられます。
まとめ
大家が被害を受ける賃貸トラブルの例は、多岐にわたります。自主管理の場合はすべて自力で対応しなければなりませんが、管理会社に委託すると、すべてのトラブル解決をプロに任せることが可能です。自力での対応が難しいと感じた場合は、不動産管理会社への依頼をオススメします。
ヘヤミセでは、熊本市内を中心に年間650件以上の仲介をおこなっています。入居者の特徴を知り尽くしており、さまざまなトラブルを最適な方法で解決させることが可能です。管理業務にお悩みの方は、ぜひ当社にご相談・ご依頼ください。
