賃貸の募集条件の決め方とは?設定する内容や変更すべきタイミングを解説

住宅を賃貸に出す際、集客力の強弱を左右する決め手となるのが「募集条件」です。家賃設定が代表的な募集条件の例ですが、家賃が高すぎると入居希望者が減りますし、反対に安すぎると利益が減ります。健全な不動産運用をおこなうために、適切な募集条件の設定はとても重要です。

この記事では、賃貸の募集条件として設定する内容を詳しくご紹介します。募集条件を変更すべきタイミングについても述べているので、空室が続いて困っている方もぜひご注目ください。

 

賃貸の募集条件で設定する8つの事柄

賃貸の募集条件で設定する事柄は、主に以下の8つです。

<賃貸の募集条件で設定する8つの事柄>

  • 家賃(賃料)をいくらにするか
  • 管理費の扱いをどうするか
  • 敷金や礼金の割合をどうするか
  • 賃貸借契約の内容は何がベストか
  • 保険加入を条件に加えるか
  • 連帯保証人を必須とするか
  • そのほか物件特有の事情

順番に細かくチェックしていきましょう。

家賃(賃料)をいくらにするか

家賃は募集条件のかなめといっても、過言ではありません。家賃は相場と比べて高すぎると集客しにくくなり、相場よりも低すぎると利益を確保しにくくなります。地域の不動産事情に精通した不動産会社のサポートを受け、ちょうどいい加減の家賃に設定しましょう。

管理費の扱いをどうするか

管理費を徴収するかどうかを決めます。管理費は家賃と別に徴収することもあれば、家賃に含めることもあるので、地域ごとの慣例も確認しながら決断しましょう。

敷金や礼金の割合をどうするか

敷金・礼金の相場は、家賃の1~2ヶ月分です。こちらも管理費と同じく地域差が生じやすいため、注意しましょう。最近では敷金・礼金ゼロ物件も増えていますが、敷金をゼロにする場合は、退去時の清掃費用などの支払いをどうするか明確にすることが大切です。

賃貸借契約の内容は何がベストか

賃貸借契約の中身は大きくわけて「普通借家契約」と「定期借家契約」の2種類です。ポピュラーなのは普通借家契約ですが、これは借主が有利な契約内容で、特段の事情がない限り、契約延長の可否を決める権利は借主に移ります。一定期間経過後に自宅へ戻りたい場合は、定期借家契約を選びましょう。

保険加入を条件に加えるか

火災や水漏れなどの事故が発生した場合、保険未加入の状態では、借主との間でトラブルが生じることがあります。これを防ぐために各種保険に加入する必要がありますが、保険加入や費用の支払いを借主がおこなうのか、それとも貸し主が負担するのかを決めましょう。

連帯保証人を必須とするか

家賃滞納などのトラブルが発生した場合、連帯保証人を付けていれば、損害賠償を連帯保証人に求められます。しかし、適任が見つからないなどの理由で連帯保証人を付けられない入居希望者も多いため、保証会社利用の可否も含めて、連帯保証人が必須かどうかを決めましょう。

そのほか物件特有の事情

駐車場がある場合は、料金を徴収するのか、ペットの飼育を可能にするのか、喫煙をOKにするのかなど、物件特有の事情に合わせて細かな規約を作ります。貸し主にとってリスクを伴うものもあるため、ニーズを見極めながら対応すべきかどうか判断しましょう。

賃貸の募集条件を変更すべきタイミング

賃貸の募集条件を見直し、変更すべきタイミングは、以下の3つです。

<賃貸の募集条件を変更すべきタイミング>

  • 入居者が長期間決まらない場合
  • 家賃が相場と剥離している場合
  • 借主のニーズとかけ離れている場合

上記に該当する場合は、募集条件の見直しを検討しましょう。

入居者が長期間決まらない場合

入居者が2~3ヶ月以上決まらず、空室が続いている場合は、募集条件の見直しを検討しましょう。各設定の条件を緩和し、借主にとってのハードルを下げると、入居が決まりやすくなります。とくに家賃の引き下げや敷金・礼金の設定、連帯保証人の扱いは、重要なポイントです。

家賃が相場と剥離している場合

長く賃貸を続けているうちに、周辺の家賃相場と物件の家賃が剥離することがあります。周辺の家賃相場を再調査し、剥離していることがわかった場合は、適切な金額に調整しましょう。

借主のニーズとかけ離れている場合

最近はペットの飼育を認める賃貸物件が増えるなど、時代に応じて条件設定の内容や常識が変化しています。借主のニーズと条件設定の内容がかけ離れている場合は、借主のニーズに歩み寄り、興味を示されやすい条件設定に変更しましょう。

まとめ

賃貸物件の条件設定とは、家賃や敷金・礼金、保証人の有無、ペット飼育の可否までのあらゆる入居条件を決めることを指します。需要と供給のバランスが取れた条件設定にすることで、空室リスクを避けながら、適切な利益を上げることが可能です。

ヘヤミセは、熊本市周辺のあらゆる不動産事情に精通したスタッフが、条件設定や条件設定のアドバイスをおこなっています。貸し主様の利益を損なわずに不動産を運用するノウハウを熟知しているため、条件設定に関する悩みをお抱えなら、ぜひ当社にご相談ください。