所有している一軒家が不要になり、賃貸することを検討中の方もおられるでしょう。一軒家を貸すと、所有権を維持しながら家賃収入を得られるなどのメリットがありますが、反対に覚えておかなければならないリスクもいくつか存在します。
この記事では、一軒家を貸す際のメリットと注意点を、詳しくご紹介します。貸すよりも売るほうがオススメできるケースにも触れているので、一軒家の扱い方でお悩みの方は、ぜひ参考になさってくださいね。
一軒家を貸すメリット
まずは一軒家を貸すメリットを、4つご紹介します。
＜一軒家を貸すメリット＞
・所有権を維持できる
・契約満了後に再び住める
・家賃収入を得られる
・空室時のトラブルを抑えられる
それぞれをわかりやすく解説しましょう。
所有権を維持できる
一軒家を貸し出したとしても、所有権はそのままオーナーが維持できます。借り主は貸し主の許可なく勝手に内装・外装を変更したり、改築したりすることはできません。思い入れのある一軒家を、そのままの形で残せることがメリットです。
契約満了後に再び住める
賃貸借契約満了後、入居者の同意を得られれば、再び一軒家に住むことができます。長期間の出張などで一時的にマイホームから離れる場合、一軒家を貸し出していれば、再び元の家に戻って暮らすことも可能です。
家賃収入を得られる
とくに大きなメリットとなるのは、家賃収入を得られることでしょう。家賃収入があれば、固定資産税をはじめとする一軒家の維持費をペイできます。余剰金はそのまま貸し主の利益になるため、不労所得を得ることが可能です。
空室時のトラブルを抑えられる
空き家の状態で放置していると、さまざまなリスクに見舞われます。窃盗犯に荒らされたり、落書きの被害に遭ったりする可能性もあるでしょう。一軒家の場合は庭の樹木が荒れたり、シロアリなどの害虫が住み着いたりするリスクにも備えなければなりません。
一軒家を貸す際の注意点
一軒家を貸す際に注意すべきなのは、以下の3点です。
＜一軒家を貸す際の注意点＞
・入居者が決まらない場合がある
・家賃滞納のリスクがある
・突然、修繕費がかかることがある
こちらも詳しく解説します。
入居者が決まらない場合がある
リフォームや新しい設備の導入など、一定の投資を行って準備しても、なかなか入居者が決まらない場合があります。空室の状態が続くと、固定資産税などの支出はそのまま赤字となるため、要注意です。また、スムーズに借り主が見つかったとしても、数年単位で住み続けてくれる保証はありません。
家賃滞納のリスクがある
借り主が家賃を滞納するリスクもあります。管理会社に委託する場合は、集金まですべての作業を一任できますが、十分な督促まではできません。連帯保証人を不要とする場合は、別途手数料を支払い、保証会社を契約するなどして、リスク管理する必要があります。
突然、修繕費がかかることがある
経年劣化などによる故障や損傷が発生した場合、原則として、すべて貸し主が費用を負担して修繕しなければなりません。外壁塗装などの大掛かりな工事のほか、給湯器の故障などとにも注意しましょう。
一軒家を貸すよりも売るほうがオススメできるケース
一軒家を貸すよりも、売るほうがオススメできるケースもあります。
＜一軒家を貸すよりも売るほうがオススメできるケース＞
・入居者を見つけにくい条件を抱える物件
・将来的に住む予定のない物件
ご自身の状況に当てはめて、賃貸と売却のどちらが最適なのか、検討してみましょう。
入居者を見つけにくい条件を抱える物件
以下のような条件を抱える物件の場合、賃貸に出しても、入居者が見つからない可能性があります。
＜入居者が見つかりにくい物件の特徴＞
・30年以上などの長い築年数が経過した物件
・最寄り駅からのアクセスが悪い物件
・水回りなどが汚くリフォームされていない物件
不動産賃貸は、入居者が見つからなければ成立しません。入居者が見つかりにくい物件の場合、売却して現金化することをオススメします。
将来的に住む予定のない物件
将来的に自分自身や家族が住む予定のない物件の場合、賃貸よりも売却がオススメです。建物の価値は、減価償却によって年々減少します。賃貸中も、保有している限りは固定資産税などの維持費が発生するため、建物が高い価値をもっている間に、売却するのも、ひとつの手でしょう。
まとめ
一軒家を貸すことで、家賃収入を得られるなどのメリットがある一方、空室リスクをはじめとするいくつかのデメリットもあります。賃貸だけでなく売却も選択肢に加えて、ご自身にどちらが合っているのか判断するといいでしょう。
ヘヤミセでは、熊本市周辺を中心に一軒家の賃貸や売買のお手伝いをしています。賃貸・売却のどちらが適しているのかといったご相談にも応じられるので、一軒家の取り扱いにお悩みの方は、ぜひ当社までご連絡ください。
